むし歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい!【歯科衛生士のホンネ】

むし歯があるとわかっていても、歯医者に行くのがためらわれる…。そんな人の中には、「歯医者に行くのが恥ずかしい」という人がいます。しかし、お口の中を見る歯科衛生士の立場から見ると、そんな風に考える必要がないことがわかります。そこで、今回は歯科衛生士の生の声を紹介しつつ、歯医者に行くのが恥ずかしいという人のために役立つ情報を紹介します。

歯医者に行くのが恥ずかしい理由

「歯医者に行くのが恥ずかしい!」と感じる理由としては、以下が挙げられます。

  • 歯がボロボロで恥ずかしい
  • 歯がなくて恥ずかしい
  • 銀歯だらけで恥ずかしい
  • 口臭がひどいから恥ずかしい
  • 歯磨き指導を受けるのが恥ずかしい

歯がボロボロで恥ずかしい

むし歯によって歯が欠けていると、口の中を見られるのが恥ずかしいと思うかもしれません。「歯科医師や歯科衛生士にボロボロの歯を隅々まで見られるなんて…」と憂うつに感じるという方もいるでしょう。しかし、治療せずに放っておけばおくほど状態はさらに悪化してしまいます。気になる歯があるなら、すぐに治療を受けた方が良いでしょう。

歯がなくて恥ずかしい

歯がないと、普段から口元を隠して生活をしていたり、人前で大きな口を開けないように気を付けている人も多いでしょう。歯医者さんに行って治療をしなければいけないとわかっていても、「歯がないことを知られたくない」、「こんな歯を誰にも見せたくない」と感じているうちに月日が経ってしまっていませんか? 放置すれば他の歯に影響が生じる場合もあります。

銀歯だらけで恥ずかしい

むし歯治療で詰め物をするとなると、保険適用の銀歯を選択する人が多いと思います。保険適用外の白い詰め物であれば目立ちませんが、「銀歯だらけの口の中を見られるのは恥ずかしい」と感じる人もいるでしょう。そんな風にためらっている間に、むし歯や歯周病が進んでしまっている可能性があります。

口臭が恥ずかしい

「口臭が気になって、歯科治療を受けたくない」と考える人もいるでしょう。歯科医師や歯科衛生士の前で、大きな口を開けるのはためらわれるかもしれません。しかし、口臭の原因を改善するためには、歯科治療が不可欠です。口臭が恥ずかしいなら、なおさら治療を受けた方がよいと言えます。

歯磨き指導が恥ずかしい

歯科衛生士に普段どんな風に歯を磨いているかを見せるのは恥ずかしい…。自分よりも年の若い歯科衛生士ならなおさらそう感じるでしょう。これまでの歯磨きを否定されたくないという人もいるかもしれません。しかし、歯磨きは歯並びに合った方法があるものです。人生100年時代、自分の歯を守るためには歯磨きのプロに指導を受けることが大切です。

歯科衛生士に聞いてみました

いろいろな理由で恥ずかしい患者さんに対して、実際に口の中を見る歯科衛生士がどう感じているのか、本音を聞いてみました。若手からベテランまでさまざまな意見が出ました。

それが仕事なので気にしていません!

「むし歯を治すのが歯医者の仕事なので恥ずかしがることはないです。しっかり治してしっかりご飯を食べて健康になりましょう!」(20代/歯科衛生士歴4年)

「歯科医院では、口の中にしか興味がないので恥ずかしがらなくて良い。院外ならルックスとして見てしまうので、歯は治した方が良い」(40代/歯科衛生士歴15年)

  「色々な方のお口の中を毎日見ていますのでどんなお口の方でも驚くことはありません。少しでもよくなるよう、お手伝いしたいので、気にせずいらしてください」(20代/歯科衛生士歴9年)

珍しいことではなく、同じような人はたくさんいます!

「そういう人はたくさんいるので気にせずとりあえず行ってください」(40代/歯科衛生士歴11年)

「ほとんどの方がむし歯を経験しています。1日でも早く見せていただけると1日でも歯の寿命を長くできる可能性があります。私達は歯の寿命をできるだけ伸ばしたいと考えております。ぜひとも見せていただきたいです」(50代/歯科衛生士歴30年)

むしろやりがいを感じます!

「毎日見ているからむし歯を見ても、なんとも思いません!むしろやりがいを感じます!!一緒に治しましょうという気持ちです!」(20代/歯科衛生士歴2.5年)

治療は早い方がよい!

「放っておいてもよくなることはないから早く来た方が良い」(30代/歯科衛生士歴8年)

「早く治せばお金も時間もかからない」(50代/歯科衛生士歴30年)

「確かに恥ずかしいですが、このままでは良くはなりませんし、治療費がどんどんかかります。勇気を出して歯科医院に行ってみてください」(40代/歯科衛生士歴20年)

「もう少し早く来ていれば抜かなくても良かったのにという症状の患者さんを多く見てきたので、後悔する前に一度歯医者に行った方がいいと思います。昔の歯医者とは雰囲気も違っていると思うので、行ってみると案外ハマるかも」(20代/歯科衛生士歴3年)

歯医者へ行くのが恥ずかしいときの対処法

恥ずかしいという思いがあっても、歯科医院のスタッフはさほど気にしていないことがわかりました。むしろ、やりがいを感じる歯科衛生士もいるとは驚きですね。確かに、治療を放置すればするほど症状は悪化し、治療に時間もお金もかかってしまいます。できるだけ早く歯科医院に行くことが肝心です。

とはいえ、恥ずかしい気持ちを理解してくれ、そのうえで親身に治療にあたってくれる歯科医院を選びたいもの。そこで、歯医者に行くのが恥ずかしいという人の歯科選びのポイントを紹介します。

  • まずは検診
  • クリーニングに行ってみる
  • 個室のある歯科医院を選ぶ

まずは検診・クリーニングに行ってみる

「ここ何年も、歯科医院に行っていない」
「かかりつけの歯科医院は特にない」
そんな人にとって、新しい歯科医院を探して予約をするというのはなかなかハードルが高いものです。実際に行ってみなければ、安心して治療を任せられる歯科医院なのかを判断するのは難しいでしょう。

そこでおすすめなのが、歯科検診や歯のクリーニングで歯科医院に行ってみることです。まずは歯の状態を見てもらうところから始めていきましょう。もし通い続けられると感じたらかかりつけの歯科医院にしてみると良いでしょう。最近ではウェブから予約できる歯科医院も増えていますので、軽い気持ちで予約をしてみませんか?

個室のある歯科医院を選ぶ

「こんなことを言ったらどう思われるかな?」
「自分の口の中の状態を、他の患者さんに知られたくない」
そんな人におすすめなのが、個室の治療室のある歯科医院です。個室なら他の患者さんの視線を気にせずに治療を受けることができます。隣の診察台での会話が聞こえてくるような治療スペースとは異なり、患者さんのプライバシーが保護されます。

歯科医院のホームページや、歯科医院の検索サイトなどをチェックすれば、来院前に個室の有無を確認することができます。歯科医院の中には、治療前に個室のカウンセリングルームで、ていねいなカウンセリングを行うところもあります。

Q&A

Q.歯医者にずっと行ってないと怒られますか?

A.怒られません! むしろ褒められても良いぐらいです! 「こんなになるまでに放っておくなんて!」と怒られるのではないかと思い、歯科医院に行くのが遠ざかっているという人もいるかもしれません。しかし、むしろ逆です。勇気を出して来院したことは褒められても良いぐらいです。症状が悪化すればするほど治療は困難になります。一日でも早い受診をおすすめします。

Q.むし歯になっても自然に治る?

A.初期なら治ることがありますが、穴があいてしまうと治療が必要です。 むし歯の中でも最も初期の状態であれば自然に治ることがあります。むし歯が悪化しないよう、適切な歯磨きを続けていきましょう。歯に穴があくようなむし歯であれば歯科医院での治療が必要です。

Q.むし歯は歯医者へ何回行けば治りますか?

A.2回以上、通院をするケースがほとんどです。 むし歯治療は歯を削ったり、詰めたり、神経の消毒をするなどの処置を、段階を経て行う必要があります。また、複数のむし歯があれば口腔内全体の嚙み合わせを考慮して、1本ずつ治療をすることになります。回数は歯の状態などによって異なりますが、治療を1日で済ませることは難しいです。

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